映画・テレビ

海の祭典ー海洋博総集編ー

 GWの前半に、桜坂劇場で上映されていた「海の祭典ー海洋博総集編ー」(1976年、80分、企画:沖縄県、製作:シネマ沖縄)を観た。1975年7月20日~1976年1月18日の183日間、沖縄県本部町で開催された「沖縄国際海洋博覧会」の記録フィルム。日本復帰35年目を迎える沖縄…。復帰とは沖縄にとって…。
 1990年代から人文・社会科学系アカデミックな現場で、急速に流行りだした「観光」をキーワードにした発言が多い中で、最近よく聞く単語の「海洋博」でもある。日本復帰を記念しての国際社会へ向けて日本の沖縄県のお披露目的な意味を持つ博覧会は、その後の観光立県の沖縄を方向付けた。現在は、年間観光客500万人を目標にする地域…。観光は、沖縄の主軸の産業でもある。
 当時宮古島に住む小学生だった私は、メダルやシールなどいろいろもらった記憶はあるが、両親と弟だけが夏休みを利用して見に出かけ、博覧会は見ていない。あれから30年以上たった現在に記録フィルムを見ながら当時の状況を<学習>した気分。新しく構築する記憶の獲得か…複雑な心境で画面を眺めてたのが事実。チューリップ帽はなつかしかったが…。
 「海ー望ましい未来」をテーマに開催された博覧会の様子を観ながら考えた。沖縄の海洋文化を展示した「沖縄館」も今はない。未来型の漁業として提案された海洋牧場基地のアクアポリスも今はない…。いろいろ考えはめぐったのだけれど…。何年前かは忘れてしまったけれど宇宙飛行師の毛利さん(確かそうだったと…)が、宇宙から見える日本の感想を話している中で、沖縄の周辺の海はあまりきれいではないとコメントしていたのを何故だか思い出した。守れなかったもの…活かせなかったもの…育まなかったもの…失ったもの…。多いのかもしれない。
 今回は、映像からの感想を少し…糸満漁師の追い込み漁の映像は実にいい。編集かカメラマンの力量か…。それから郷土芸能を踊る人々が体の切れが良い。現代の人は足腰がスマートになったからなのか?映像の中の女性も男性もなんだかどっしりしている。
 これも少し余談であるが、現在も残る「海洋文化館」には、実は貴重な資料がたくさんある。当時<海洋文化>をパプアニューギニア・トロブリアント諸島のクラ交換に使用される儀礼用カヌーや漂海民・バジャウの船・レパなど。フィリピン政府による陸地への定住化政策がすすみ、現在ではレパの材料は伐採禁止になっており、こうした大型のレパは現在ではもう作れない。35年前に収集された海洋文化館に展示されている資料は、これらの地域の文化に触れる際に、現在では見ることの出来ない、手に入らないとても貴重な資料が多い。沖縄も変化したけれど、当時<海洋文化>をキーワードにして注目された社会の変化も大きく変化したのだ…。
 いろいろ思いを巡らしながら…今の海洋博公演を散策したくなった。 

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柳生十兵衛七番勝負

NHK木曜時代劇「柳生十兵衛七番勝負ー最後の闘い」(総合テレビ4月5日(木から毎週木曜日夜8時から8時45分 連続8回)演出:吉村芳之 主演:村上弘明、牧瀬里穂、富司純子。演出の吉村氏から番組案内ハガキが届いた。1993年に放映された「琉球の風」の監督さん。1990年から1993年まで「琉球の風」の時代考証スタッフとして仕事をしていた頃からの交流です。お仕事(作品)の案内を毎回いただきます。吉村氏の仕事といえば、古いところで言えば、今や国際スターとなった渡辺謙を新人ながら主役抜擢した「独眼竜正宗」の監督さんでもある。沖縄との付き合いは30年以上…。色気と品格とワイルドさをもった男優が好きな監督さんだと思う。ちなみに富司純子さんは「琉球の風」の時に尚寧王の義理の母親役をしていましたね。ということで…お楽しみください。(A・K記)

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