鎌倉芳太郎資料展示会のお知らせ
| 固定リンク
沖縄県立芸術大学芸術学専攻の主催する教養講座の案内です。芸大所蔵の山田真山関係資料は知る人ぞ知る資料。
ようやく、光が当たります。
<第5回芸術学専攻教養講座>
*講座内容 「山田真山について」
*講 師 小林純子(沖縄県立芸術大学准教授)
*期 日 2009年10月22日(木)18時~19時30分
*会 場 沖縄県立芸術大学附属図書・芸術資料館 1階会議室
*講演内容 山田真山(1885~1977)は、沖縄では数少ない日本画家で、また彫刻家でもあります。
本学附属資料館には真山の描いた下絵が、282点収蔵されています。
そこから見えてくる、戦後の沖縄美術の一側面を講じます。
詳しくは下記URLへ
http://www.okigei.ac.jp/geijutsu/News.html
| 固定リンク
沖縄県立博物館・美術館が開館して2年が過ぎようとしています。開館二周年めの企画展「薩摩の琉球侵攻400年 琉球使節、江戸へ行く」が開催されています。
2009年は、琉球国が1609年に薩摩藩に侵攻されてからちょうど400年の節目。この1年関連のシンポジウム・展示会など多く開催されています。
今回は、最近の歴史研究の認識から従来使用していた「江戸上り」の語を使わずに、江戸へ行く!という表現を用いているところに現代的な意味があるよう。
展示は、従来の資料に加え沖縄での展示も始めての資料が多く、中でも展示資料の中心になっている<歴史文献資料>はいい資料が多く、じっくり楽しめそうです。難解な古文書資料も丁寧な解説でわかりやすく…。ちょっと渋めの良質な展示会です。
11月29日までの会期中には講演会、シンポジウム、体験講座なども企画されています。
| 固定リンク
| 固定リンク
涼しくなり過しやすくなった季節。日本各地で<芸術の秋>らしい興味深い展示会が開催されています。
その中で、沖縄関係の展示会を紹介
現在兵庫県立歴史博物館で、沖縄関係の展示会が開催されています。関西地区の皆様ぜひご覧ください。
特に国宝に指定され県内でも見る機会が減った、王家関係資料(那覇市所蔵)も多く展示されています。
*展示会:「国宝 沖縄・琉球王国の美」
*期間:平成21年10月10日(土)~12月6日(日)
*会場:兵庫県立歴史博物館
*企画者側の兵庫県立博物館は展示について
「15世紀の末に成立した琉球王国は、中国・日本・朝鮮から東南アジアまでを含む、幅広い貿易によって発展をとげました。アジア世界に開かれた琉球では、独自の文化が形成され、17~18世紀にかけてば美術工芸の振興に力が注がれて、琉球王朝の華とも呼ばれる漆器や焼物などの工芸品をはじめ、絵画や書、紅型(びんがた)や織物など、幅広い文化が花開きました。
この展覧会では、沖縄県立博物館と那覇市歴史博物館の全面協力を得て、近世琉球王朝が生んだ至宝の数々を一同に展示します。沖縄唯一の国宝、琉球王、尚(しょう)家に伝わる王の装束や調度類も、兵庫県初公開。
1972年に兵庫県と提携した友愛県沖縄の、すばらしい伝統文化をお楽しみ下さい。会期中、伝統芸能などのイベントも予定しています。」
と紹介しています。
詳しいことはHPでご確認ください。
http://www.hyogo-c.ed.jp/~rekihaku-bo/official/exhibition-sp2.html
暑い日が続きますね。
沖縄地方は、台風8号の通過で、先島地方の被害も大きいようです。沖縄本島地域も空模様は芳しくありませんがー。
ステキな展示会の案内をいただいたのですが、きがつけば会期は本日まで…。
苧麻でつくられる宮古上布は、暑い夏はぴったりの布…。紺地の宮古上布、白地の八重山上布といわれたのは昔の話。現在の作家さんたちが織り上げる宮古上布は色とりどりの苧麻布です。若い感性もなかなかいいものです。
展示会のお知らせのみ
*展示会:宮古上布展ー涼彩の羽衣ー
*会 期:2009年8月3日(月)~8月8日(土)午前10時から午後6時まで
*会 場:那覇市おもろまち駅リブレガーデンホテル近くの<Pano 舞>
| 固定リンク
2009年7月18日から19日東京で宮古島文化を紹介するイベントが開催される。
「第25回<東京の夏>音楽祭2009 日本の声・日本の音」で紹介されるようです。
*「<日本の文化の古層>宮古島の神歌と古謡」
チラシには「宮古島で古くから歌いつがれてき た神歌と古謡は琉球のブルースだ!」のコピーが…
*期日:2009年7月18日(土)、19日(日)15:00
*会場:東京の草月ホール
*料金:全席自由 一般5500円 学生3500円
*内容:宮古島西原地区の神歌、伊良部島佐良浜地区の神歌、宮古島西原地区の古謡、伊良部の民謡、多良間島の古謡
*詳細は「アリオン音楽財団ホームページ」をご覧ください。
*沖縄のG大学でチラシをゲット!。東京まではいけないけれど…興味深いイベントなので紹介。
ちなみに、このチラシに使用されている写真は、先に紹介した、豊島貞夫氏の写真です。
例年より一週間遅れて梅雨入りした沖縄です。
「梅雨時期の民俗」研究ってあるのでしょうか?
沖縄民俗学会5月例会のお知らせです。
日 時:2009年5月23日(土)午後 4時~
会 場:沖縄県立芸術大学一般教育棟教養103教室
(那覇市首里当蔵町1-4)
題 目 シヌグ時代
発表者 名護 博氏(瀬戸内短期大学客員教授)
参加費:会員=無料、非会員=資料代200円
問い合わせ先:
〒903‐0213 沖縄県中頭郡西原町千原1番地
琉球大学法文学部 人間科学科
稲村務研究室内 沖縄民俗学会事務局
Tel・Fax: 098-895-8190
沖縄の社会人類学研究を牽引されてきた比嘉政夫先生が13日(午後10時30分ごろ)亡くなられました。
訃報を聞いたばかりで…。
急な訃報で驚きとともに、残念な気持ちです。
御冥福をお祈りします。
琉大から国立歴史民俗博物館に移られ、沖縄大学と…。2008年に沖縄大学を退官されてから私設の「琉球・アジア地域研究所」(http://iras-higa.org/index.html)を開設されて、新たな活動を展開するとはりきっておられたのに…。
沖縄民俗学会(元会長、現顧問)、県立博物館関連、県史をはじめ南城市誌など地域誌編纂など県内外の委員をされていました。沖縄の文化研究の重鎮でした。
<社会人類学者>にこだわった先生でした。社会組織や門中、民俗信仰分野、特に女性原理と男性原理を切り口にしたお仕事は有名です。沖縄はもちろん、タイやラオス、中国(南西部の貴州、雲南)など東南アジアのフィールド経験も豊富でした。
そして明るく気さくな人柄で…。気がお若くて…。
学生の頃や沖縄民俗学会の活動など長年お世話になっているので、いろいろなことが思い出されます。
12月の「仲松弥秀と沖縄研究」をテーマにしたシンポでは、当日は出張先の東京から移動され参加されて…。フットワークの範囲が広い先生でした。
2月もお元気でしたのに…。
本当に残念です。
<比嘉先生の経歴>
沖縄大学の教員紹介HPの内容(先生ご自身で書かれた)を参照し、後年部分を補足作成しました。
1936(昭和11)年
8月19日 沖縄県那覇市住吉町で漁師の子として生れる。
1944(昭和19)年8歳
8月大分で終戦を迎える。
1946(昭和21)年10歳
沖縄に引き上げる。
1949(昭和24)年13歳
糸満小学校へ移る。 小学校は入学して卒業まで5回転校この体験が異文化への関心の基礎を築いた)、 糸満中学校、 糸満高等学校を卒業。
1955(昭和30)年19歳
琉球大学国文科へ入学、在学中、 反基地、 土地闘を体験、 デモに参加した先輩、 同級生が退学、 停学などの処分を受ける。 在学中、 仲宗根政善教授の薫陶を受け、 方言研究に目覚め、 1957年、 先輩、 同級生とともに琉球方言研究クラブを創設。
1959(昭和34)年23歳
琉球大学を卒業、 師の勧めで研究生となる。
1960(昭和35)年24歳
研究生終了。 研究論文 「那覇垣花方言のアクセント体系」を提出。 その論文が国語学会誌 『国語学』 41号に掲載される。
その年から始まった教員採用試験に合格し、 沖縄工業高校に国語教師として就職。
1961(昭和36)年25歳
高校教師を退職し上京、 東京大学文学部言語学科研究生となり、 服部四郎教授などに師事。 そのころから、 社会人類学への興味強まる。
1962(昭和37)年26歳
東京都立大学大学院、 社会人類学専攻へ入学。 修士、 博士課程へと進んだが、 就職口なくオーバードクターとして9年在籍。 その間、 フィリピン、 タイの現地調査に参加することが出来た。
1964(昭和39)年28歳
3月 琉球大学教員要員大学院国費留学生(7名)として琉球育英会を通じ文部省に石川友紀(元琉大教授)とともに社会人類学専攻推薦される。4月博士課程進学。
1971(昭和46)年35歳
首里高等学校教諭となる。
1973(昭和48)年37歳
琉球大学講師として就職、 助教授、 教授を経て、1994退職。
1994(平成6)年58歳
国立歴史民俗博物館民俗研究部教授 (部長兼任6年)、 総合研究大学院大学教授 (併任)、慶応大学大学院、 明治大学大学院、 早稲田大学大学院などで、社会人類学、 沖縄文化特講などを担当 (非常勤)
2002(平成14)年66歳
3月 国立歴史民俗博物館定年退職
4月沖縄大学法経学部教授(特任)となり、同大学地域研究所所長を務める(2006~2008年3月)
7月国立歴史民俗博物館名誉教授となる。
2008(平成20)年72歳
2月 東恩納寛惇賞受賞(琉球新報社)。
3月 沖縄大学法経学部教授退職。
4月 私設研究所「琉球・アジア地域研究所」開設。
2009(平成21)年
4月13日 永眠(3月入院、病気療養中)72歳。告別式4月16日(木)午後2時30分那覇市真教寺にて。
<主な著作>
*『沖縄民俗学の方法』 (1982年、 新報社)
*『沖縄の門中と村落祭祀』 (1983年、 三一書房)
*『女性優位と男系原理』 (1987年、 凱風社)
*『沖縄の祭りと行事』 (1992年、 沖縄文化社)
*『沖縄を識る』 (1998年、 国立歴史民俗博物館)
*『沖縄からアジアが見える』 (1999年、 岩波書店)
*『海洋文化論』 (1993年、 凱風社)(編著)
沖縄での数多くの展示会情報をアップ出来ずに(すみません)時間が流れ…。久々に紹介する展示会は写真展。
戦後の沖縄を写した写真家の中では、有名すぎるほど有名な比嘉康雄と東松照明の二人展です。比嘉康雄ー琉球の祭祀、東松照明ーチューインガムとチョコレートin沖縄をテーマに構成。
本日から始まります。
*「琉球・沖縄 2人展」
*会場:浦添市美術館
*期間:2009年4月11日(土)~4月26日(日)午前9時半~午後5時まで(金曜は7時まで)
*月曜日休館
*観覧料:一般500円、小学~高校生300円
*主催:沖縄タイムス社
個人的な意見ですが、比嘉・東松の写真の魅力を知っているだけに…今回のチラシはいただけない。あららー、もったいない!という感じで、二人の写真の世界をまったく伝えていない。
展示会広報チラシは、人々を会場に導く案内役でもあることも念頭にいれて作成してほしいものです。
生意気ですが…。
浦添美術館で開催している展示会のお知らせです。
*展覧会:「現代琉球漆芸作家展」
*会 場:浦添市美術館
*期 日:2009年3月5日(木)~3月22日(日)
*開館時間:9:30~17:00(金曜日は19:00まで)
*休館日:毎週月曜日
*観覧料:一般・大学生250円 高校生以下無料
*主 催:浦添美術館
全国でも少ない漆芸専門美術館の浦添市美術館が主催する現代琉球漆芸作家展は、今年で2回目を迎えます。
県指定無形文化財保持者の前田考允、国指定伝統工芸士の金城唯喜や照喜名朝夫、前田國男、糸数政次らのベテラン作家、赤嶺貴子、国吉良子らの中堅、民徳嘉奈子、兼濱淳子らの若手作家、総勢43名の作家の作品が展示されています。
現代に製作活動を続けている「技}の数々、美意識の数々楽しんでください。
関連イベントでは、3月7日(度)午後2時~4時まで「堆錦教室」(定員15名、料金500円、3月15日(日)午後2時~4時まで沈金教室(定員15名、料金500円)、などが開催されます。詳細は浦添市美術館HPをごらんください。
| 固定リンク
『鎌倉芳太郎資料集ノート篇』第2巻刊行に伴う、沖縄県立芸術大学附属研究所主催の公開研究会のお知らせです。
*開催日時:平成21年3月17日(火)19時~21時
*対象者:附属研究所教員、附属研究所客員研究員、共同研究員および一般の研究員
*場 所:沖縄県立芸術大学附属研究所3階小講堂
*内 容:沖縄県立芸術大学名誉教授・祝嶺恭子氏
*一般の研究員がよくわからないのですが、関心のある方は沖縄県立芸術大学附属研究所に問い合わせください。
| 固定リンク
沖縄民俗学会1月例会のお知らせです。
沖縄の文化・工芸分野で研究者も少ない金属文化の研究発表です。以外と琉球・沖縄の錫文化は歴史も古く16世紀には文献に登場してきます。古くはマラッカ・中国の錫、近世期には薩摩の谷山錫山の錫を輸入し、錫文化を育みました。10年ほど金属文化に視点を当てた研究を続ける中で、今回は、近世の鉱山技術史及び薩摩・鹿児島の錫文化を絡めて、琉球・沖縄の錫文化をとらえます。
*発表者 粟国恭子(大学非常勤講師)
*題 目 南九州・沖縄の錫文化ー技術の系譜ー
*日 時 2009年1月24日(土)16時~
*場 所 沖縄県立芸術大学 一般教育棟教養103教室
(那覇市首里当蔵町1-4)
*参加費 会員=無料 非会員=資料代200円
*問い合わせ 沖縄民俗学会事務局 TEL・FAX 098-895-8190
E-mail:ok-minzoku@hotmail.co.jp
| 固定リンク
那覇市立壺屋や着物博物館で、開館10周年記念特別展で「壺屋焼近代百年のあゆみ」が開催されています。
展示室のスペース的には大きくない空間、小さ過ぎる空間に(展示する側は苦労したろうと思います)、展開されている壺屋焼の作品は、なかなかいい焼物がそろっています。
調査研究成果も含め、図録もいい出来栄えのもの。沖縄の焼物に興味のある方は、是非手に入れてください。
*展示会「壺屋焼近代百年のあゆみ」
*場 所:那覇市壺屋焼物博物館3階企画展示室
*期 間:2008年12月13日(土)~2009年3月15日 (日)
*午前10時~午後6時
*休 館 月曜日・年末年始(12月28日~1月4日)休館
*主 催:那覇市教育委員会
関連行事として期間中講演会が4回企画されています。
*12月21日(日)午後2時~
宮城篤正氏(沖縄県立芸術大学学長)
「戦後”壺屋”物語 壺屋陶工の動向とやちむん会の活動」
*1月25日(日)午後2時~
粟国恭子氏(大学非常勤講師)
「近代の芸術研究~比嘉朝健をめぐる人々~」
*2月22日(日)午後2時~
小林純子氏(沖縄県立芸術大学洵教授)
「見いだされた沖縄陶器~柳宗悦と中川伊作~」
*3月7日(土)午後4時~
横堀聡氏(益子陶芸美術館副館長)
「益子の濱田庄司(仮)」
| 固定リンク
12月14日(土)午後、沖縄県立博物館でシンポジウム「折口信夫と沖縄」が開催されました。
主催は国学院大学院友会発足120周年記念事業の一つ。
基調講演は、折口信夫の最後のお弟子さん・岡野弘彦氏(國學院大學名誉教授)「折口信夫と沖縄」、民俗学者の小川直之氏(國學院大學教授)「琉球文化と折口信夫」。7年間折口と同居した岡野さんならではの話が聞けました。
その後、三角治雄(芸能学会会長)と宜保榮治郎(国立劇場おきなわ常務)をパネリストに迎え、会場からの質問に四氏が答える形式。コーディネーターは狩俣恵一(沖縄国際大学教授)。
会場は満杯状態で、立ち見及び別会場でのモニター仕様で、見るほどの盛況ぶり。
國學院大學出身者も多いけれど研究者、一般の方々ともに数多くの人が関心を持って集まっている。やはり「折口信夫」は巨人なのだなーと感じました。
沖縄では國學院大學出身の研究者も芸能分野で多く輩出している。その反面、折口信夫の沖縄研究に視点をあてて、その研究業績に光が当てているのは、以外に少ないので、フィールドノートや沖縄関係者からの書簡などの資料もやっと沖縄に里帰り(展示で)…。
展示パネルは、折口が沖縄調査で撮影した島々の民俗関係写真、人となりを紹介するパネルは、2003年11月15日に同大学で開催された「三矢重松博士八十年祭、折口信夫博士五十年祭」記念に作成されたもの?かと思われました。
この式典に関しては、岡野氏の講演の中にも報告がありましたが、当時の雑誌『すばる』で特集されています。
参考文献までに…自宅にあったので…
| 固定リンク
沖縄県立博物館・美術館の開館から1年を記念しての展示会。美術館側の企画展です。
前半は、博物館的な歴史資料・図書資料など展示です。
大正から昭和初期にかけて南洋群島へ渡った日本人画家や彫刻家の美術品を通して、南洋群島というエキゾチズムが日本の芸術にどのように影響を与えたのか問う展示会。
1921年以降多くの沖縄人も移住したテニアン島、ミクロネシアの島々。
近代日本が殖民地化した地域で、どのような「まなざし」がそそがれたのか。
土方久功、川端龍子、赤松俊子(後の丸木俊)の作品が展示されます。土地の民俗文化を昇華させての作品を描く赤松俊子の作品は圧巻です。
南洋諸島で杉浦佐助に出会い美術を志す県出身・儀間比呂志の位置づけは理解できるけれど、大量に展示された儀間の作品の多くが南洋を離れてからの制作作品ということが気になります。
*展示会:美術家たちの「南洋群島」
*場所:沖縄県立博物館・美術館
*期間:2008年11月7日~1月18日(月曜日休館)
今月末から11月上旬まで、文化企画目白押しです。![]()
さて、その中からなかなか渋めの企画を紹介します。
*シンポジウム「南山の歴史ーその実相を求めてー」
*期日:2008年11月2日(日)12:50~17:00
*会場:糸満市農村環境改善センター(県道7号線を糸満市高嶺入口交差点から米須方面~200M JA2階)
*<内容>
・基調講演「南山をめぐる諸問題」金城善(糸満市役所職 員)
・報告「浦添グスク・ようどれからみた南山王国」安里進(県立芸大教授)
・報告「おもろからみた南山」池宮正治(琉大名誉教授)
・報告「明代の琉球官生について」前田舟子(琉大院生)
・報告「北山王の時代」仲原弘哲(今帰仁村歴史文化センター館長)
・討論会 司会:高良倉吉(琉大教授)
糸満市・市教育委員会、首里城友の会、沖縄県地域史協議会など共同主催になっています。
涼しい季節になると、各地で展示会が多く開催される。
今日の『沖縄タイムス』紙面で、嬉しい展示会「忘れがたき故郷 池間島」の記事を見つけました。とても見たいけれど…。
お知らせしておきます。
民俗学者・野口武徳(元成城大学教授・故人)は、『沖縄池間島民俗誌』を1972年に刊行しています。みずみずしい感性で綴られた民俗誌です。記事によると、1961年大学院生時代に池間島で滞在して調査した際に取られた写真を中心にした108点の資料が展示されているということです。協力は、野口氏の写真をあずかっていた横浜国立大学の名誉教授・笠原政治氏。笠原先生も沖縄民俗研究者として著名な方です。
企画はNPO法人いけま福祉支援センター(代表:前泊博美)のスタッフと福祉事業所で介護を受けている島の高齢者たちが1年かけて写真を選び企画展示したということです。
期間が短いのが残念ですね。島の活性化につながるといいですね。
1960年代に沖縄民俗調査をする研究者も増え、70年代には関連著作も結構発表されたけれど…民俗学者の仕事が時間を経て、島の時間の記録として活用されてゆく…。いいことではないでしょうか?。
「歴史とはなにか」、「記憶とはなにか」、「記録するということ」についていろいろな研究分野で語られているけれど…。
「人々の暮らし」を研究対象にする民俗学の成果というのは、こんな風に活用されてこそ活きてくるのではないでしょうか?
1960年代でも約50年前の時間なのです。
*「忘れがたき故郷 池間島」
*会場:池間島離島振興総合センター(宮古島市平良)
*2008年10月21日~23日まで
宮古島市総合博物館の企画展で、紙の展示会を開催しています。
沖縄の紙文化の紹介のパネルや芭蕉紙など現代作家たちの作品も紹介。
しかしなんといっても今回は宮古島の紙文化を紹介することをメインですので、紙資料も沖縄本島にない「砂川(うるか)双紙」や「砂川暦」を展示。其れから宮古上布の原料でもある苧麻を原料に、宮古上布の織手でもあるが紙作家としても20年のキャリアを持つ仲間伸恵さんの苧麻紙の作品も展示。卒業証書を手作りの紙で制作する活動をしている、宮古島市北小学校の紹介、多良間島で紙をすいている垣花さんの作品など、紹介されています。
苧麻は1枚600円で博物館でも販売しており、私の監修した『沖縄の工芸 紙』冊子も販売することになりました。
会場は円形状で小規模なのでどうなることやらと心配しましたが、わりときれいにまとまっています。
*展示会「沖縄の紙展IN宮古島~自然・歴史・生活・アート」
*展示期間 2008年2月19日(火)~3月16日(日)まで 午前9時~午後4時30分 月曜日休館
*会場:宮古島市総合博物館
*主催:宮古島市総合博物館
*展示協力:沖縄の紙を考える会(事務局粟国恭子)、仲間伸恵、垣花昇一、豊永盛人、市立北小学校
浦添市美術館で「琉球漆器名品展ー美の極み・漆500年」が開催されます。
平成19年度文化庁芸術拠点形成事業で開催れる展示会は、徳川美術館、昭和美術館、鹿児島県歴史資料センター黎明館などが所蔵する県外からの琉球漆器の名品が展示されます。
国や県の重要文化財クラスの漆器がそろっています。ぜひご覧ください。
期間中には講演会(2月16日(土))やギャラリートーク(毎週土日)沈金の体験教室など関連事業が展開されます。
*期間2008年2月15日(金)~3月16日(日)
*時間9時30分から午後5時(金曜日は午後7時まで)
*休館日:毎週月曜日
*料金:一般400円、高校生以下無料
*主催:浦添市美術館
*問い合わせ:浦添市美術館 TEL&FAX 098-879-3219
久米島紬の展示会が開催されています。
*企画展「久米島紬ー島糸の輝きー」
*期 間 平成19年12月1日(土)~平成20年1月20日(日)
午前9時~午後5時(入館は4時30分)月曜休館、12月23日、年末年始休館
1月15日休館
*場 所 久米島自然文化センター
*入館料 一般200円・高大150円・小中100円(常設展示室共通)
*主 催 久米島紬事業共同組合・久米島自然文化センター
<講演会>12月22日(土)3時~4時
「呉服業界の現状と久米島紬の課題」
小橋川順市氏(沖縄県伝統工芸団体協議会会長)
場所:久米島自然文化センター
<ワークショップ>「繭から糸取り体験」
平成20年1月12日(土)午後2時~4時半
神里節子(久米島紬保持団体)
場所:久米島自然文化センター
<問い合わせ>久米島自然文化センター
〒901-3121
久米島町嘉手苅542
電話098-896-7181
2007年11月1日に東京美術から『すぐわかる沖縄の美術』が刊行されました。
本書の特徴は、沖縄工芸の分野、琉球王国時代の絵画、近代以降の絵画・デザイン、建築、民俗文化の<美術>を最新の研究成果をふまえ、沖縄の若手研究者が執筆を担当している点と、沖縄県立博物館・美術館、沖縄県立芸術大学、那覇市歴史博物館、那覇市立壺屋焼き物博物館や県外の各機関の所蔵品が、豊富にフルカラー図版で紹介・掲載されています。
監修は、宮城篤正(沖縄県立芸術大学学長)、執筆者は小林純子(芸大芸術学准教授)、宮里正子(那覇歴史博物館学芸員)、倉成太郎(那覇市立壷屋焼き物博物館学芸員)、平川信幸(沖縄県立博物館学芸員)、翁長直樹(沖縄県美術館学芸員)そして粟国恭子(沖縄県立芸術大学附属図書・芸術資料館学芸員)
本の構成は、第1章漆芸、第2章染物、第3章織物、第4章焼き物、第5章絵画、デザイン、第6章建築・彫刻・民具です。
『すぐわかる沖縄の美術』は県内書店、県立美術館ミュージアムショップで購入できます。県外では書店のほか、東京国立博物館、九州国立博物館などの県外の博物館・美術館のミュージアムショップでも購入できるようです。
本の帯には2007年11月1日にオープンする沖縄県立博物館・美術の館見学の前後におすすめの本とありました。
沖縄民俗学会10月例会のお知らせ。
沖縄民俗学会事務局から10月例会のお知らせが届きました。
時間が流れるのは、本当に早いもので10月か…。涼しくなってきたので、学会シーズンになっていきますね。
今月の発表は、首都大学東京教授の渡邊欣雄氏の発表。「『南島イデオロギーの発生』批判」、50代の先生方がテキスト・言説を向き合う発表が今年は特徴てきですね。たしか『南島イデオロギーの発生』は1990年代初めに発表されて、賛否両論の議論が…発表興味深いです。
*発表者:渡邊欣雄氏(首都大学東京教授)
*タイトル:「『南島イデオロギーの発生』批判」
*日 時:2007年10月27日(土)午後4時30分から
*会 場:沖縄県立芸術大学一般教養棟教養103教室
那覇市首里当蔵町1-4
*参加費 :会員参加無料(非会員資料代200円)
*お問合せは事務局まで
事務局:903-0213 沖縄県西原町字千原1番地 琉球大学 法文学部内 稲村務宛
メール ok-minzoku@hotmail.co.jp
学会HP: http://www.cc.u-ryukyu.ac.jp/~tinamura/index2.htm
| 固定リンク
「沖縄の自然と文化」シリーズ公開講座
沖縄県立芸術大学附属研究所が平成19年度文化講座の参加者を受け付けています。波照間永吉教授が中心となって開催される公開文化講座の今年度のテーマは「沖縄の自然と文化」全10回、「自然」「環境」「文様表現」「動物」などをキーワードに歴史資料や絵図・民俗資料から沖縄の文化を紹介します。文学や歴史、工芸、地理、民俗の異なる分野の講師のお話が提供されます。以下具体的な内容です。詳しいことは下記の附属研究所までお問合せください。
*第1回 10月5日(金) 「おもろさうしにみる自然観」
講師:波照間永吉(附属研究所所長・教授)
*第2回 10月12日(金) 「『琉球国由来記』にみる自然と文化」
講師:波照間永吉(附属研究所所長)
*第3回 10月19日(金) 「那覇港鳥瞰図を読み解く」
講師:小野まさこ(県立真和志高校教諭)
*第4回 10月26日(金) 「紅型文様にみる自然観ーその特徴ー」
講師:平田美奈子(附属研究所共同研究員)
*第5回 11月2日(金) 「絵図資料にみる花と鳥」
講師:渡久地健((財)沖縄協会嘱託研究員)
*第6回 11月9日(金) 「絵図資料にみるサンゴ礁」
講師:渡久地健((財)沖縄協会嘱託研究員)
*第7回 11月16日(金) 「動物と生活文化ー牛・馬と象徴性ー」
講師:粟国恭子(附属研究所共同研究員)
*第8回 11月30日(金)「空飛ぶものの文化ー白鳥・蝶・ふくろうー」
講師:粟国恭子(附属研究所共同研究員)
*第9回 12月7日(金)「王と庶民の死後の世界(1)ーお墓と厨子の形と文様から考えてみると…」
講師:安里進(県立芸大教授・共同研究員)
*第10回12月14日(金)「王と庶民の死後の世界(2)ー王の墓はニライカナイの王宮」
講師:安里進(県立芸大教授・共同研究員)
*講座期間 2007年10月5日(金)~12月14日(金) 午後7時~9時 (全10回)
*場 所 沖縄県立芸術大学附属研究所(旧琉大女子寮跡)
*受講料 無 料
*申込締切: 2007年9月26日(水)午後5時まで
*申込方法: お名前、〒住所、電話番号を明記の上、ハガキ、FAX,、E-mailにて下記まで申し込んでください。
*申込・問い合せ:沖縄県立芸術大学附属研究所(事務室)
〒903-0815 那覇市首里金城町3-6
E-mail k-jimu@ken.okigei.ac.jp FAX:098-835-5711
| 固定リンク
浦添市美術館で8月31(金曜日)から9月9日(日)の期間で開催される「沖縄の金細工~失われようとするわざ・その輝き~」の準備作業で広報が遅れておりますが…第2弾のチラシも手作りで作成しましたが…画像アップは予告第3弾でお知らせします。すみません。開催まで後、4日です。
金・銀・銅を扱う金細工(クガニゼーク)の世界を中心に展示を構成します。「失われてしまった琉球王府時代の金細工や錫細工の世界」では、戦前に鎌倉芳太郎氏が琉球芸術調査の際に撮影した金工品の写真も多く展示されます。わざの解説もしています。とにかくこんな金工品が琉球・沖縄でも制作されていたのんかと…感動しますよ。ぜひご確認を…というわけで…パネル作成作業でばたばた…。
メインは現在数少ない職人(又吉工房だけでなく現在活動している金細工工房・すべて又吉さん…)のわざの世界を紹介します。
また、当初予定はなかった沖縄コレクター友の会の方々の情熱的な協力で、コレクター友の会コーナーも出来ます。たくさんの時間と労力とエネルギーで個人的に収集された品々です。戦争でなくなった金工品も多いのも現実です。
沖縄の工芸でマイナーな分野の展示会ですが…どうぞご覧ください。9月2日(土)には講演会も開催されます。
*「沖縄の金細工~失われようとするわざ・その輝き~」
*期間:2007年8月31日(金)~9月9日(日)
午前10時~午後5時まで(金曜日は午後7時まで)
*会場:浦添市美術館
*入場料:一般及び高校生以上学生100円
中学生以下無料
*講演会:2007年9月1日(土)午後2時~5時まで
「沖縄の金細工」
宮城篤正(沖縄県立芸術大学学長)「沖縄工芸技術の保存」
又吉健次郎(金細工師)「金細工のわざに生きる」
粟国恭子(芸大附属芸術資料館学芸員)「沖縄の金属文化」
*主催:沖縄の金細工展実行委員会
*問合せ:浦添市美術館 ℡:098-879-3219
沖縄の金属文化の展示会に向けて、現在作業中。浦添市美術館で2007年8月31日~9月9日(日)の期間開催されます。今回は、金・銀・銅を扱う金細工(クガニゼーク)の世界を中心に展示を構成します。現在失われてしまった琉球王府時代の金細工や錫細工の世界、現在数少ない職人(又吉工房)のわざの世界を紹介します。ぜひ、ご覧ください。9月2日(土)には講演会も開催されます。展示会の詳細は8月になってからもお知らせいたします。
*「沖縄の金細工~失われようとするわざ・その輝き~」
*期間:2007年8月31日(金)~9月9日(日)
午前10時~午後5時まで(金曜日は午後7時まで)
*会場:浦添市美術館
*入場料:一般及び高校生以上学生100円
中学生以下無料
*主催:沖縄の金細工展実行委員会
*問合せ:浦添市美術館
梅雨も明けたけれど、天気は時間によって不安定。梅雨を引きずっている。青空かと思うとどこからともなくどんよりした雲が…にわか雨的な雨がいつの間にか降ってくる。
そんな天気だからなのか今日の夕方は、あちらこちらで虹が出ていた。写真は実は平行に二つの虹がでていたのを撮った写真(見にくいですね)…思わず車を止めてカメラを手にした。
水分の多い低い雲を通して青空の主人公の太陽の光が照らしだす…虹はきれいですね。
沖縄ではそうでもないけれど…日本民俗文化の中には、虹の立つ(立ち上がる)ところに市場が立つという。幸せの虹だね。
宮古の方言では虹のことを「天の蛇」と表現すると…。ロシアの言語学者・ネフスキーが感動して論文を書いていた。
梅雨を引きずる空の水の中を泳ぐ天の蛇だね。今日はたくさん泳いでいた。空に現われたいくつかの虹を見ながら、少し幸せな気持ちになった。
これから本格的な夏の到来です。
先週、沖縄県立芸術大学附属図書・芸術資料館で開催されていた「ユッカヌヒーアート展」は面白い作家・作品が展示されていてとても元気をもらった。
その中のアートユニット「カニメガ」の作品、琉球花札と闘牛カードは噂には聞いていたが、丁寧で美しく、ユーモアセンスもこめられたものでコレクター心を刺激する作品であった。
宮古出身で同級生の池間さんと仲間さんの二人組。池間さんは琉球大学教育学部美工出身だそう。「カニメガ」は宮古の童名でポピュラーな名前。「宮古出身?」と質問したら二人ともそうだった。ちなみに私のひいおばあさんの名前はメガだった。闘牛ファン(初心者クラス)の私の質問に丁寧に答えてくれ挨拶代わりに闘牛カードをいただきました。嬉しい!。琉球花札や闘牛カードは、桜坂劇場のショップに出しているそうです。でも人気なので特に琉球花札は、製作が間に合わないそう。展示期間中に無理に注文して作ってもらいました。近日手元に入る。楽しみー。池間さん仲間さんこれからもいい作品を提供してください。
我が生まれ島・宮古島平良(現在宮古島市)にあるカママ嶺公園は、実家の目の前にある。35年程前はたくさんの蝶々やカエルの多い森だった。探険ごっこに明け暮れた森。公園整備されてからは、よく遊び散歩した公園。
カママ嶺公園内に詩人・篠原鳳作の碑が建立されている。1971年11月、私が小学校1年生の時 …「しんしんと肺碧(あお)きまで海の旅」の詩が刻まれた碑。公園に遊びに行くたびに、何故だかその碑を眺めていた。大学生になってフィールドワークと称して、いろいろな島へ船旅をする度に思い出し、その詩の意味を、歌われた海の青さを実感するとこも…。ふるさとの思い出の場所だ。
そのカママ嶺公園内に「憲法九条の碑」が建立され除幕式が慰霊の日にあったと『沖縄タイムス』紙面が伝えている。その記事によると「非戦の誓い」の文字と憲法九条の条文が刻まれた碑だという。もしも憲法が改正されたとしても、その碑は残る…。昔からファンの中沢新一氏(『憲法九条を世界遺産に』太田光との対談集、集英社新書・2006年)にいつの日か見てもらいたいものです。久々に帰省心を刺激するニュースだった。帰省したら見に行くべし…。
6月23日(土)は、沖縄は慰霊の日。今年は土曜にあたりましたが、平日の慰霊の日は沖縄の小学校中学校高校はお休みです。平和について考える日になっています。県内各地で慰霊祭がとり行われ、12時には黙祷をささげます。スポーツ大会会場の試合中でも選手たちは、黙祷を行います。平和行進…それから糸満の平和祈念公園では慰霊の日の式典…公園内の平和祈念資料館では入場無料になります。今年はたくさんの人が入館しました。私が受け持つ大学の留学生向け講座では、5月15日の復帰の日から6月中沖縄の戦後や平和の問題を取り上げています。他の先生もこの時期沖縄戦について取り上げることが多いようです。
今年の慰霊の日式典の祭壇について…沖縄県立芸術大学デザイン専攻の北村先生、赤嶺先生、翁長助手達がデザインしたもの。サトウキビをイメージした白い細長いポールが印象的です。梅雨が明けた白く強い日差しの中で、その無数のポールはより白さを際立たせました。人々が経験した過去につながれたまだ見ぬ未来へと考えがめぐります。
今年は土曜日ということもありたくさんの人が参加したようです(私はお仕事でした)。教科書検定で日本軍関与の「集団自決」の記載が、住民判断の「集団自決」に修正がなされるニュースで地元の新聞、マスコミ、政治団体、議会、市民団体などの反発が強まる中での慰霊の日。米軍基地や自衛隊基地が増強されそうな、危うい沖縄の近い未来。愚直であろうが平和を祈る気持ち・非戦への誓いを自らの心に確認する一日です。
当日のTVや新聞には、沖縄戦で亡くなった方の名前が刻まれた平和の礎の前で、遺族が花束や水など飲み物、ご馳走を広げその名前を手でなぞりながら涙したり合掌するたくさんの人の様子が報道されます。遺骨おさめた墓でもないモニュメントだけれど、人々は供物を手にその礎に向き合います。60年以上前になくなった人々に気持ちをささげます。その気持ちに心が打たれ涙が流れます。
『沖縄タイムスの』(24日朝刊)の記事「礎に誓い」「<真実>刻み継ぐ」の見出しは、心に響きました。
日中国交正常化35周年記念、沖縄タイムスプレ創刊60周年企画・フォーラム「シルクロードと琉球」
日中国交正常化35周年企画ということは、1972年ちょうど沖縄が本土復帰をした年から35周年ということ…。「シルクロードと琉球」をタイトルとしたフォーラムが開催される。沖縄の歴史学者:高良氏と安里氏をパネリストに長澤氏が基調講演をつとめる。5月23日の沖縄タイムスの文化紙面では関連の連載が始まっている。23日紙面で長澤氏はシルクロードには地理学者・リヒトホーフェンらが主張した中央アジアを通るオアシス路、北方の草原地方を通るステップ路、南方のインド洋を回る南海路の三つをシルクロードと総称するようになったとまとめている。24日には高良氏が南海路の中で琉球と東南アジアとの関係を語っている。フォーラムはまだ開催されていないのだけれど…。
この35年間に中国文化研究も盛んになり、日本の人類学者たちも多くの成果を上げた。1972年当時にも話題になった「照葉樹林文化」をキーワードに中国の四川、貴州、雲南省から西南アジアへ…、これらの地域にその頃から出向き、今日では多くの文化研究も盛んな地域でもある。これら地域を「西南シルクロード」ととも呼んでいる。結構このシルクロードも琉球文化理解には重要だと思う。民俗学や人類学の成果を絡めてのパネリスがいないのは、少し残念かも…。「海」がポイントなんだろうな…とまだ開催されていないフォーラムへの印象。参加は人数制限があるようで下記の問い合わせ先に確認されてください。
*基調講演:長澤和俊(早稲田大学名誉教授)「シルクロードと琉球」
*パネリスト:高良倉吉(琉球大学教授)、安里進(沖縄県立芸術大学教授)
*日 時:2007年5月26日(土)午後2時~
*会 場:浦添市てだこホール
*問合せ:沖縄タイムス社経営企画室
<シンポジウム参加感想>
シンポジウムは約300人近いお客さんで満杯。でもこうした企画に参加する方は年齢層が高い。沖縄タイムス社が新たに立ち上げた企画会社「沖縄文化の杜」の主催でもあった。エアー沖縄がシンポジウムに取り上げられたシルクロードのツアー商品の売り込みを担当していた。文化をイベント化するとこんな形になるのでしょうね。シンポジウム前に感じた印象は、空周り(「西南シルクロード」)の印象でした。
首里城公園友の会主催の記念講演会のお知らせ
首里城公園友の会主催の講演会のお知らせが届きました(友の会会員です)。今回は、若手の歴史研究者の中でも学生の頃から精力的に研究発表を行なっている上里氏(1976年生まれ)が講師の講演会です。歴史学の分野で流行しているテーマ「日本人町」の研究(村井章介さんたちの研究)の中で位置づけられる仕事でしょう。那覇の「日本人町」についての発表です。タイトルがやはり戦略的ですね。講演会は会員だけではなく一般の方も参加できるので、参加されてみてはいかがでしょう。
*日時:2007年6月2日(土)午後2時30頃~(午後2時から総会があるのでその後)
*講師:上里隆史氏(法政大学沖縄文化研究所国内研究員)
*テーマ:500年前の沖縄移住ブームー那覇にあった「日本人町」-
*場所:沖縄都ホテル(地階 虹雲の間)
那覇市松川40番地 電話:098-887-1111
沖縄民俗学会5月例会のお知らせ。
一ヶ月は早いもので、沖縄民俗学会5月例会のお知らせが届きました。この学会の発表内容は1年間の発表の内、村落祭祀や位牌祭祀(先月もそうでしたけれど)のタイトルが結構多い。卒論とか修論ではその確立は高くなってくる。いつも感じることだけど、若い学生達が研究テーマに選ぶ内容がどうしてこうもオーソドックスなんだろうか?と、とても不思議に感じる。批判ではなく純粋な疑問として…立ち上がる。20年前に学生だった私も同様のテーマで論文を書いていたし…。近年の学会を見ても…そして報告されるフィールドも20年前(それ以上かも)とあまり変わらない。沖縄文化研究の中で、「テーマ選択とフィールド地選択」というタイトルで統計と分析をしてみたら、「沖縄文化へのイメージ」「現代の研究状況」がよくわかると思います。なぜそのフィールド地でなければならないのか…。
*発表者:平井芽阿里氏(立命館大学大学院生)
*タイトル:「村落祭祀継続の要因に関する一考察ー宮古諸島西原・池間の事例ー」
*日 時:2007年5月26日(土)午後4時から
*会 場:沖縄県立芸術大学一般教養棟教養103教室
*参加費 :会員参加無料(非会員資料代200円)
*事務局:903-0213 沖縄県西原町字千原1番地 琉球大学 法文学部内 稲村務宛
メール ok-minzoku@hotmail.co.jp
学会HP: http://www.cc.u-ryukyu.ac.jp/~tinamura/index2.htm
『沖縄芸術の科学』第19号 沖縄県立芸術大学附属研究所紀要発刊のお知らせ
沖縄県立芸術大学附属研究所の2006年度紀要『沖縄芸術の科学』第19号が発行されました。内容は以下の通り
*『沖縄芸術の科学』第19号、沖縄県立芸術大学附属研究所編集・発行、2007年3月31日発行 ISSN-0914-9074
*内 容
・清村まり子「レビューになった琉球舞踊ー戦前の本土における琉球舞踊上演の一形態ー」
・波平八郎「『椿説弓張月』の琉球イメージー戦場・自決・スパイー」
・久万田晋「琉球芸能のおける諸概念の形成過程ー八重山芸能の<第三回郷土舞踊と民謡の会>への出演をめぐってー」
・マット・ギラン「鹿児島県徳之島の朝花節における<地域性>と<個人性>の考察」
・高橋美樹「作詞家・作曲家としての知名定男2ーネーネーズ作品《テーゲー》《ウムカジ》の分析を通してー」
・粟国恭子「近代沖縄の芸術研究①ー末吉安恭(麦門冬)と鎌倉芳太郎ー」
・沖縄県立芸術大学附属研究所彙報
・平成18年度附属研究所客員教授・研究員一覧
沖縄地方は、5月16日で梅雨入りしました。例年より一週間ほど遅れての梅雨入りです。この時期には、月桃(げっとう)の花があちらこちらで咲いています。梅雨の雨しずくを受けた白い花がつややかに咲いて綺麗です。この葉の香りは沖縄の香り文化には、はずすことができません。独特の香り…この葉で餅粉を包み蒸した沖縄のお餅・ムーチーは、とてもいい香りです。最近はお香やなどにも使用されています。
それから3月ごろからテッポウユリの花も咲き出します。宮古島の東辺名岬は、この白い花でおおわれるほど…四季の変化が少ない沖縄でも春がきたんだと…嬉しくなるそんな花です。58号線を北上していくと名護の海岸線にもたくさん咲いていました。これから本格的な梅雨になると、本島中北部の山々ではイジュの白い花が美しく咲きます。沖縄の梅雨時期は白い花づくし…そんな感じですね。
沖縄県立芸術大学開学記念日公演
県指定文化財・富盛開鐘を聴く会
沖縄県立芸術大学附属図書・芸術資料館所蔵の沖縄県指定文化財・三線<富盛開鐘>を聴く会が、芸大の開学記念日を記念して開催されます。<人間国宝によって紡ぎ出される三線の名器・富盛開鐘の幽玄なる音色>(広報チラシより)をお楽しみください。「三線・富盛開鐘は、真壁型で東風平村富盛の豪農が所有していたとされる名器である。戦後、ハワイの琉球古典音楽家・仲宗根盛松氏が所有していたものを稲嶺盛保氏が譲り受け、1987年に本学へ寄贈された。1994年に沖縄県指定文化財となる。また、富盛開鐘の胴(チーガー)が翁長明明氏より昨年寄贈され、名器の古格を一段と増した。」(チラシより)
*日 時:2007年5月15日(火)午後3時~開演
*入 場:無 料
*会 場:沖縄県立芸術大学・奏楽堂
*主 催:沖縄県立芸術大学
*問合せ:総務課 電話098-882-5000
*学内には駐車場がありませんので、ご来場の際にはバス・タクシーをご利用ください。 車でご来場の際は、近くの有料駐車場をご利用ください。
<演 目>
一、幕開け かぎゃで風節
ニ、富盛開鐘のしらべ 島袋正雄(人間国宝)仲村渠節
照喜名朝一(人間国宝)本調子仲風節
三、琉球舞踊 諸屯 踊り 宮城能鳳(人間国宝)
地謡 城間徳太郎(人間国宝)
四、富盛開鐘について 喜瀬慎仁(芸大教授)
五、空手演武 佐久本嗣男(芸大教授)
GWの前半に、桜坂劇場で上映されていた「海の祭典ー海洋博総集編ー」(1976年、80分、企画:沖縄県、製作:シネマ沖縄)を観た。1975年7月20日~1976年1月18日の183日間、沖縄県本部町で開催された「沖縄国際海洋博覧会」の記録フィルム。日本復帰35年目を迎える沖縄…。復帰とは沖縄にとって…。
1990年代から人文・社会科学系アカデミックな現場で、急速に流行りだした「観光」をキーワードにした発言が多い中で、最近よく聞く単語の「海洋博」でもある。日本復帰を記念しての国際社会へ向けて日本の沖縄県のお披露目的な意味を持つ博覧会は、その後の観光立県の沖縄を方向付けた。現在は、年間観光客500万人を目標にする地域…。観光は、沖縄の主軸の産業でもある。
当時宮古島に住む小学生だった私は、メダルやシールなどいろいろもらった記憶はあるが、両親と弟だけが夏休みを利用して見に出かけ、博覧会は見ていない。あれから30年以上たった現在に記録フィルムを見ながら当時の状況を<学習>した気分。新しく構築する記憶の獲得か…複雑な心境で画面を眺めてたのが事実。チューリップ帽はなつかしかったが…。
「海ー望ましい未来」をテーマに開催された博覧会の様子を観ながら考えた。沖縄の海洋文化を展示した「沖縄館」も今はない。未来型の漁業として提案された海洋牧場基地のアクアポリスも今はない…。いろいろ考えはめぐったのだけれど…。何年前かは忘れてしまったけれど宇宙飛行師の毛利さん(確かそうだったと…)が、宇宙から見える日本の感想を話している中で、沖縄の周辺の海はあまりきれいではないとコメントしていたのを何故だか思い出した。守れなかったもの…活かせなかったもの…育まなかったもの…失ったもの…。多いのかもしれない。
今回は、映像からの感想を少し…糸満漁師の追い込み漁の映像は実にいい。編集かカメラマンの力量か…。それから郷土芸能を踊る人々が体の切れが良い。現代の人は足腰がスマートになったからなのか?映像の中の女性も男性もなんだかどっしりしている。
これも少し余談であるが、現在も残る「海洋文化館」には、実は貴重な資料がたくさんある。当時<海洋文化>をパプアニューギニア・トロブリアント諸島のクラ交換に使用される儀礼用カヌーや漂海民・バジャウの船・レパなど。フィリピン政府による陸地への定住化政策がすすみ、現在ではレパの材料は伐採禁止になっており、こうした大型のレパは現在ではもう作れない。35年前に収集された海洋文化館に展示されている資料は、これらの地域の文化に触れる際に、現在では見ることの出来ない、手に入らないとても貴重な資料が多い。沖縄も変化したけれど、当時<海洋文化>をキーワードにして注目された社会の変化も大きく変化したのだ…。
いろいろ思いを巡らしながら…今の海洋博公演を散策したくなった。
沖縄文化工芸研究所を主宰する私自身の個人関連ブログを立ち上げました。「沖縄文化工芸研究所 2」です。これまで公式に発表してきた短い原稿(幻空叢書など)や研究業績、活動報告などを中心に紹介しています。http://aguni-kyoko.cocolog-nifty.com/blog